瞑想のあるLifestyle

瞑想のある日常のモノ・コト・オモイについて綴っています。Keywordは『自分のモノサシ』

『ONCE ダブリンの街角で』

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ドキュメンタリーのような趣もありながら、

二人の心の内を歌に託して会話しているような、

歌と共にとても静かにしみ込んでいくような

音楽映画でした。

 

ストーリーとは関係なく 印象に残ったのは、

女性が修理の必要な掃除機を転がしながら、

男性と犬の散歩のように街を歩くシーン。

 

「そうか、掃除機は

転がしてお店に持ってってもいいよな。」

と、日本では見ないような光景に

変な納得をしました。

 

挿入歌の

「Falling Slowly」

 

囁くような

子供の独り言のような

話しかけるような

二人で甘いささやきを楽しんでいるような

 

何度聞いてもため息が出ます。

 

 

小さい頃から、

アメリカ映画のハッピーエンドに

洗脳されている私には、

なんだかもどかしい感じが残るエンディングですが、

 

「二人が選んだ事やけん、

それが一番ええことなんよ。」

と、どっかのおばさんが誰かに諭すように、

呟いておりました。

 

いや、あれは大人の男の最大の愛の表現だ。

 

 

部屋でピアノを弾いている女性を窓の外から映し、

そのままカメラが引いていき、

空まで写しこむエンディングは、

 

美しさと、

観る人に、二人の思いの何かを残すようでした。

 

 そういえば、

二人の名前は一度も出てこなかったなぁ。